では、最後のピースである「モンキー」という単語はどこから混入したのでしょうか。調査を進めると、テレビ番組のBGM演出やポップカルチャーの文脈が浮かび上がってきます。
テレビ東京系の人気ロケ番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』などでは、シーンの状況に合わせた言葉遊びのようなBGM選曲が定番となっています。例えば、充電先の民家でファンヒーターを出してもらう場面でキャロルの『ファンキー・モンキー・ベイビー』が流れ、餅を揚げる場面でDJ OZMAの『アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士』、食堂に入店するシーンで梅沢富美男の『夢芝居』、雪景色の中でカズンの『冬のファンタジー』が流れるといった絶妙な演出です。
旅先で名物のご当地餃子を食べ歩くシーンの記憶と、番組内で陽気に流れる「ファンキー・モンキー・ベイビー」のフレーズ、さらには冬の情景を彩る「ファンタジー」という楽曲タイトルが、視聴者の潜在意識のなかで断片化して蓄積された可能性があります。「旅・グルメ(餃子)」「モンキー(楽曲)」「ファンタジー(楽曲・世界観)」という連想配列が、テーマパークの固有名詞と衝突したという分析は極めて自然です。