ネット上の情報には、胡蝶蘭の生理生態に関する誤解が散見されます。代表的な2つの盲点を是正します。
誤解1:「花が終わったらすぐに毎日水をあげるべき」
これは最も陥りやすい失敗です。胡蝶蘭は着生植物であり、根が常に濡れている状態を極端に嫌います。花が終わった休眠・回復期に毎日のように水を与えると、根呼吸が阻害されて一週間足らずで根腐れが進行します。水やりの基本は「植え込み材が完全にカラカラに乾いてから、さらに2〜3日待って常温の水をたっぷり与える」ことです。
誤解2:「どんな胡蝶蘭でも自治体のごみ袋でそのまま捨てられる」
贈答用の鉢植えは、茎を固定するための強固な鉄製ワイヤーが水苔の深部まで張り巡らされています。これを分別せずに可燃ごみ袋へ投入すると、回収作業員や破砕機械のトラブルを招き、回収拒否の対象となります。自力で廃棄する場合は、ペンチを用いてワイヤーを抜き取り、陶器鉢、株、水苔を完全に分別する重労働が避けられません。