かつて同コースをホームグラウンドとしていたゴルファーたちの証言を検証すると、手軽さの裏側に潜んでいた「河川敷ショートコース特有のリアルな課題」も浮かび上がってきます。
SNSやネット掲示板に投稿された当時のリアルな口コミを分析すると、高評価の筆頭は「都心からの圧倒的な近さ」と「アプローチ練習としての実戦性の高さ」でした。「練習場のマットでは打てるのに、コースに出るとダフる初心者が、天然芝のシビアさを学ぶのに最適だった」「平日の朝イチにさっと1周して、昼から出社できた」といった声が象徴するように、日常の延長線上で芝の感触を味わえる価値は絶大でした。
一方で、河川敷ならではのデメリットを指摘する声も少なくありませんでした。予約なしの先着順受付だったため、土日祝日のハイシーズンには受付開始前から長蛇の列ができ、スタートまで2時間以上待たされるケースが常態化していました。また、多摩川沿いは風を遮る障害物がないため、冬場は強烈な寒風が吹き荒れ、夏場は直射日光から逃げる日陰がほとんどないという過酷な気象環境もありました。プレーヤー同士の安全管理も重要で、コース幅が狭い河川敷では「隣のホールからボールが飛んでくる恐怖」と常に隣り合わせだった点も、利用者の偽らざる本音でした。