夜間に子供や高齢者の呼吸状態が急変した際、翌朝の通常診療まで待つべきか、直ちに#8000や#7119、救急要請を活用すべきかの判断は極めてシビアです。迷った際は、以下の客観的指標を照合してください。
パルスオキシメーターが手元にある場合、動脈血酸素飽和度(SpO2)が平熱時や安静時で「95%以下」を示している場合は肺でのガス交換に異常が生じています。93%を下回る数値は中等症以上の呼吸不全を意味し、酸素投与を要するため一刻を争います。
機器がない場合でも、呼吸の観察によって重症度を察知可能です。特に注意すべき危険サインは以下の通りです。
- 陥没呼吸(かんぼつこきゅう):息を吸う際に、鎖骨の上のくぼみや肋骨の下、胸骨周辺がペコペコと深くへこむ。
- 鼻翼呼吸(びよくこきゅう):空気を取り込もうとして小鼻がピクピクと広がる。
- 呼吸数の異常増加:大人の安静時呼吸数は1分間に12〜20回ですが、これが25回以上、乳幼児で50回以上息が上がっている。
- チアノーゼ・顔色不良:唇や爪の先が紫色に変色している、顔全体が土気色で活気がない。
これらの身体所見が一つでも確認された場合、「朝まで様子を見る」という判断は非常に危険です。肺胞の炎症が急速に拡大し、急性の呼吸窮迫症候群(ARDS)へ移行するリスクを避けるため、ためらわずに救急医療機関へ連絡してください。