ネット上の掲示板等で「申請しても落とされた」という声が目立つ背景には、精神疾患特有の判定の難しさがあります。現在、日本年金機構では不公平感を是正するために策定された「精神の障害に係る等級判定ガイドライン」に基づいて審査を行っています。
このガイドラインでは、日常生活の7項目(食事、清潔保持、金銭管理、対人関係など)の遂行能力を評価する「日常生活能力の判定」と、どれほどの援助が必要かを示す「日常生活能力の程度」を点数化し、目安となる等級を機械的に算出します。主治医が診察室での短い会話だけで「元気に話せている」と判断し、実態よりも軽い評価を診断書に記載してしまうと、それだけで不支給になるリスクが生じます。診断書の作成を依頼する際は、日頃の生活で家族の支援がどれほど必要であるかをメモ等で主治医へ具体的に伝える姿勢が不可欠です。