トマトの葉かきは、いつ、どの場所から始めるのが正解なのでしょうか。結論から言えば、「実の肥大が完了した段の下葉から順番に、下から上へと切り上げていく」のが鉄則です。花が咲いている時期から収穫期にかけて、植物のエネルギー配分がどう変化するかを理解すると、迷わずハサミや手を入れることができます。
トマトの葉は、すぐ近くにある実(果房)へ栄養を送る「工場」の役割を果たしています。まだ実が小さいうちにその周囲の葉を落としてしまうと、実が大きくならず収量が激減します。成長ステージごとの具体的なサインは以下の通りです。
- ステージ1(開花〜着果初期):この時期は原則として葉かきは行いません。ただし、地面に直接触れて泥はねを受けている一番下の葉や、黄色く枯れ込んだ老化葉だけは例外として早めに取り除きます。
- ステージ2(実の肥大完了〜色づき始め):ここが本格的なトマトの下葉かきタイミングです。第1花房(一番下の段の実)が十分に大きくなり、緑色が白っぽく抜けて赤く色づき始めたら、その実への栄養供給はほぼ完了しています。第1花房より下にある葉を、株元から順番に2〜3枚ずつ取り除いて風通しを確保します。
- ステージ3(収穫完了後):第1花房の収穫がすべて終わったら、第1花房と第2花房の間にある葉も役目を終えます。第2花房のすぐ下の葉を1枚だけ残すか、すべて整理して、株元の空間をすっきりと空けていきます。
このサイクルを第2花房、第3花房と上の段へそのまま繰り上げていくことで、常に新しい上部の葉で光合成を行いながら、株元の湿度を下げる理想的な環境が作れます。