公開された文書を精査すると、両者の間には埋めがたい3つの決定的な認識の溝が存在することが浮き彫りになります。
第1の争点は、「契約違反・背信行為」とされた具体的な事案の実態です。事務所側はバンド活動の継続を著しく阻害する行為があったとしていますが、葵さん側はその前提となる事実関係そのもの、あるいは行為の悪質性の捉え方において「私の認識と大きく異なる」と反駁しています。
第2の争点は、脱退に至るプロセスの合意形成です。葵さんの主張からは、水面下で進められていた話し合いの内容や着地点と、事務所側が一方的にプレスリリースとして公表した「除名」というショッキングな言葉選びとの間に激しい乖離があったことが伺えます。話し合いの最中に一方的に契約解除を通告された可能性も取り沙汰されています。
第3の争点は、バンドの意思と事務所(マネジメント)の意思がどこまで一致しているかという点です。ファンにとっては「メンバー間の不仲なのか、それとも運営会社とのビジネス上の対立なのか」が最大の関心事となっていますが、この境界線が曖昧なまま発表されたことが混乱に拍車をかけています。