歴代の出演者が心を込めて語りかける「ありがとう。いい薬です」というキャッチコピー。この言葉は、広告代理店のコピーライターが机の上で考え出したキャッチフレーズではありません。
この言葉の原点は、長年太田胃散を愛用していた一般の顧客から届いた「本当にありがとう。これは実にいい薬です」と書かれた感謝の手紙にあります。激しい胃の痛みや不調から救われた生活者の純粋な肉声と深い感謝に感銘を受けた当時の開発・販売責任者が、「このお客様の言葉こそが製品の本質であり、私たちが目指すべき姿だ」と確信し、そのまま広告のスローガンとして採用しました。
作り手の独りよがりな性能誇示ではなく、使い手の真実の声を前面に掲げたこのフレーズは、半世紀以上にわたって消費者の信頼を勝ち取る原動力となっており、誠実なものづくりを象徴する金字塔と言えます。