両国の過去の対戦成績やEURO等の大舞台を振り返っても、このカードの趨勢を決めるのは常に「中盤の攻防」でした。そして今回、ピッチの中央で別格の存在感を放ったのがマンチェスター・シティでも世界最高のアンカーと称されるロドリです。
大一番を前に「スペインの心臓」としての完全復調が期待されていたロドリは、エンゴロ・カンテやアドリアン・ラビオが仕掛ける激しいボールハントを、ワンタッチ・ツータッチの正確無比な配球でいなしました。フランスの中盤3枚がボール奪取を狙って前に出てきた背後のスペースへ、ダニ・オルモやファビアン・ルイスを走らせるパスを配給。これにより、フランスは得意とするショートカウンターの起点を作ることができなくなりました。
フランスのディディエ・デシャン監督は、後半に入って選手交代を通じて中盤のテコ入れを図ったものの、ロドリが敷く強固なフィルターを突破できず、前線のエムバペへの配球は孤立無援のロングパスに頼る単調な攻撃へと追い込まれていきました。