この楽曲を傑作たらしめている最大の要因は、制作陣の盤石さにあります。作詞を手掛けた松井五郎と、作曲を担当した馬飼野康二は、光GENJIの『勇気100%』をはじめ、昭和から平成にかけて数多のメガヒット曲を世に送り出してきたレジェンドです。
制作が行われた2001年から2002年初頭は、アメリカ同時多発テロ事件(9・11)が発生し、世界中に不安と緊張が張り詰めていた時期でした。松井五郎が紡いだ歌詞の意味を深く読み解くと、単なる友情賛歌にとどまらず、「つらいときこそ誰かの痛みに寄り添い、手を取り合うことの大切さ」という強烈な祈りが込められていることが分かります。
サビの「世界がひとつになるまで ずっと手をつないでいよう」という一節は、国境や人種、思想の違いを越えて、子供たちに平和の尊さを伝えるメッセージそのものです。馬飼野康二による流麗で親しみやすい旋律は、聴く者の涙腺を刺激しながらも、未来へ踏み出す静かな勇気を与えてくれます。