2016年5月に15枚目のシングルとして世に送り出された『僕の名前を』。タイアップとなった映画『オオカミ少女と黒王子』は、嘘から始まる恋を描いた八田鮎子による大人気少女コミックの実写映画化作品です。見栄のために彼氏がいると嘘をついた女子高生・篠原エリカ(二階堂ふみ)と、彼氏のフリをする条件として彼女をドSに従者扱いする学校一のモテ男・佐田恭也(山崎賢人)の関係性が物語の軸となります。
主題歌オファーを受けた際、ソングライターである清水依与吏は原作や脚本を深く読み込み、恭也という少年の内面にある「他者を寄せ付けない理由」に焦点を当てました。表向きは完璧で冷徹な恭也ですが、過去の家庭環境やトラウマから心に深い孤独を抱えています。清水は映画のエンディングに流れる音楽として、物語の結末を単に祝福するだけでなく、恭也の凍りついた心がエリカによって解けていく過程そのものを音楽で表現することに挑みました。
主演の二階堂ふみや山崎賢人も当時、完成した楽曲を聴いて「映画の世界観がそのまま音になって胸に響く」と絶賛のコメントを寄せており、まさに作品と二人三脚で生まれた奇跡的なコラボレーションといえます。