道具をケチると仕上がりは100%崩れます。タオルや手で壁紙を圧着しようとするのは、シワと空気溜まりを作る最大の原因です。壁紙メーカーや内装職人が口を揃えて指定する、最低限揃えるべき専用ツールがあります。
絶対に省いてはならないのが撫でバケ(またはスムーサー)です。幅広のブラシで壁紙の中心から外側へ空気を優しく押し出すことで、破れを防ぎながら均一に気泡を抜くことができます。定規やスキージーでは摩擦が強すぎて壁紙表面のプリントを傷つけるリスクがありますが、馬毛やナイロンの撫でバケなら滑らかに圧着が可能です。
そして継ぎ目を美しく消し去るための心臓部がジョイントローラーです。壁紙と壁紙のつなぎ目に転がして圧着させる小さなローラーですが、これがあるかないかで数ヶ月後の剥がれ率が天と地ほど変わります。加えて、刃を1回切るごとに惜しみなく折って常に新品の切れ味を保つ「プロ用カッター」を用意してください。切れ味が落ちた刃で濡れた壁紙を切ると、断面がボロボロに引きちぎれ、目も当てられない仕上がりになります。