突如として耳に飛び込んでくる「ちょっと来い」という大音量の声。その正体を知らないうちは、薄気味悪さや不審者の存在を疑ってしまうのも無理はありません。しかし、その正体は海を渡って日本の里山に適応し、深い下草の中でたくましく生きるコジュケイの命のシグナルです。
早朝や夕暮れに響くあの声は、縄張りを守り、大切な群れの仲間とはぐれないよう必死に呼びかけ合うコミュニケーションそのもの。もし近所の雑木林や藪の向こうから「チョットコーイ」と聞こえてきたら、姿を見せない隠れ上手の鳥が、足元を一生懸命に駆け抜けている姿を想像してみてはいかがでしょうか。