読者の間で長年ネタとして、しかしある種の説得力を持って語られるのが「幸せパンチ=覇王色の覇気説」です。覇王色の覇気といえば、選ばれし者のみが持つ威圧によって、雑魚敵を一瞬で気絶・泡吹かせる上位概念の力。しかし、幸せパンチのノックアウト効果を冷静に分析すると、覇王色顔負けの性質を持っていることが分かります。
まず挙げられるのが、「精神的耐久力の無視」です。百戦錬磨の戦士であるはずのサンジは大量の鼻血を噴いて卒倒し、海軍本部極秘特殊部隊「SWORD」の隊長であるドレークさえも一撃で戦闘不能に陥りました。さらに、ワノ国の湯屋にはジェルマ66のレイドスーツを装着し、透明化能力「ステルス・ブラック」を発動して潜入していたサンジが居合わせていましたが、あまりの刺激に姿を消したまま大鼻血を吹き出し、ステルス状態を解除させられるという致命的な隙を晒しています。
物理防御や武装色の覇気で防ぐことが一切不可能な「視覚を通じた精神攻撃」であるため、相手がどれほど屈強な海賊や軍人であっても、生理的反応を逆手に取って無力化できるという点において、ギャグ描写の皮を被った作中最凶の技と言えるでしょう。