多くのファンからイーグルス屈指のオリジナルバラードとして認知されている『Love Will Keep Us Alive』ですが、楽曲クレジットを紐解くと意外な事実が浮かび上がります。作詞・作曲を手掛けたのは、元トラフィック(Traffic)のドラマーとして知られるジム・キャパルディ(Jim Capaldi)、英国屈指のソウルフルボイスを持つシンガーソングライターのポール・キャラック(Paul Carrack)、そしてヒットメイカーのピート・ヴェイル(Pete Vale)の3人です。
元々は、ポール・キャラックとティモシー・B・シュミット、元バッド・カンパニーのミック・ラルフスらが1992年頃に構想していた別プロジェクトのために書き下ろされた楽曲でした。そのプロジェクト自体は形にならなかったものの、1994年に「地獄が凍りつく(Hell Freezes Over)」と言われるほど絶望視されていたイーグルスの再結成ツアーが決定した際、ボーカル曲の選定に悩んでいたティモシーがこのデモテープをドン・ヘンリーやグレン・フライに持ち込んだことが転機となりました。
繊細で素朴なメロディラインと、アコースティックアンサンブルを活かしたアレンジはバンドメンバーを即座に魅了しました。ウェストコースト・ロックの重鎮イーグルスと、英国の洗練されたポップセンスが奇跡的な融合を果たしたことで、今なお色褪せない世界的名曲が誕生したのです。