この議論で見落とされがちなのが、ゲームソフトの外側にあるハードウェアと部屋の照明環境です。実は「初期設定推奨に従っているか」以前に、プレイヤーごとの物理的な環境差が極めて大きな影響を与えています。
例えば、遮光カーテンを閉め切った真っ暗な部屋で有機EL(OLED)ディスプレイを使ってプレイする場合、ゲーム内のわずかな光のグラデーションも鮮明に認識できます。漆黒の表現力が高いため、明度を低く保ったままでも十分に道筋やアイテムを見分けることが可能です。
一方で、蛍光灯が煌々と灯る明るいリビングで、反射防止加工の弱い液晶モニターを見ている場合、外光が画面に反射して暗部はまったく判別できなくなります。この状態で「開発者の推奨だから」と暗い設定のまま遊べば、ゲームとして成立しないレベルの視界不良に陥るのは必然です。つまり、画面を明るくする行為は、邪道なチートではなく周囲の環境光に対する正当な補正である場合も多いのです。