「中華料理 大元」の知名度を一気に押し上げた立役者が、訪れる常連客の多くが口を揃えて絶賛する「カツカレー」です。しかし、初めて訪れた人が壁に貼られたメニュー表を見渡しても、どこにも「カツカレー」の文字は見当たりません。
このカツカレーこそ、知る人ぞ知る大元の名物「裏メニュー」です。誕生の背景には、常連客からの「中華スープをベースにしたカレーと、揚げたてのとんかつを一緒にガッツリ食べたい」というリクエストに応えた店主のサービス精神がありました。評判が口コミで広がり、現在では初訪問の客が注文しても快く提供される準レギュラーメニューとして定着しています。
その味わいは、一般的な洋食屋やカレースタンドのそれとは一線を画します。鶏ガラや香味野菜を丁寧に煮込んだ町中華伝統の中華スープをベースに、カレー粉と小麦粉でとろみをつけた黄色みがかったルウは、旨味の奥行きとどこか懐かしいスパイシーさが共存しています。そこへ注文を受けてから衣をつけて揚げるサクサクのロースカツが鎮座し、大盛りに近いご飯とともに豪快に盛り付けられます。
注文方法は至ってシンプルです。席に着いた際、店員さんに「カツカレーはできますか?」と穏やかに確認するだけで通ります。ただし、厨房が混雑を極めている時間帯や、揚げ物用ラードの火入れ・フライヤーの稼働状況によっては提供に時間を要する場合もあるため、時間と気持ちに余裕を持って注文するのが礼儀です。