Take a closer look at 畳に水をこぼした時の完全攻略法!乾かし方からカビ予防・最新置き畳まで徹底解説 in our detailed breakdown.

水をこぼした直後の数分間が、シミやカビの発生を防ぐ最大の分岐点です。間違った手順を踏むと、水分を畳の芯材(畳床)深くまで押し込んでしまいます。現場で実践すべき基本の3ステップを確実に押さえておきましょう。

第1のステップは、「乾いたタオルや雑巾を押し当てて水分を吸い取る」ことです。ここで決してやってはいけないのが、雑巾でゴシゴシと横方向に擦る行為です。擦ってしまうと、い草の繊維表面を保護している泥染めの粉や繊維そのものを傷めるだけでなく、水分と汚れを周囲の網目に広げてしまいます。乾いた厚手のタオルを患部に広げ、手のひらや足裏で上から垂直に体重をかけ、繊維の隙間に入り込んだ水分をタオル側に移行させる感覚で吸い取ります。

第2のステップは、「タオルの面を変えながら水分が移らなくなるまで繰り返す」作業です。1枚のタオルが湿ったらすぐに乾いた面、あるいは新しいタオルに取り替えます。表面が湿っぽく見えなくなっても、畳の織り目には水分が残留しています。キッチンペーパーや吸水性の高いマイクロファイバータオルを重ねて踏み込み、紙に湿り気がつかなくなるまで徹底して吸水させます。

第3のステップは、「送風による乾燥工程」へ速やかに移行することです。水分を拭き取っただけでは、い草の内部組織に湿気が残っています。表面が乾いたように見えても、数日後にその部分だけ黒ずんできたり、白カビが発生したりするトラブルは、この乾燥不足が原因で起こります。