そもそも、日本の緊急車両が鳴らすサイレン音には厳格な保安基準が存在します。覆面パトカーや白黒パトカー、救急車など、それぞれの車両や状況に応じて音の特性が明確に定められています。
| 車両・状況種別 | サイレン音の特徴・周期 | 運用実態と詐欺の見極め |
|---|---|---|
| 警察パトカー(通常緊急走行) | 「ウー・ウー」(4秒または8秒周期で高低を繰り返す) | 通報現場への急行時に吹鳴。車内から一般人へ事情聴取電話をかけることはない。 |
| 追跡・交差点進入時(手動操作) | 高音の短縮吹鳴や電子サイレンのピッチ変化、「ファンファン音」 | 違反車両追跡時などに使用。運転・誘導に集中するため通話対応は不可能。 |
| 救急車 | 「ピーポー・ピーポー」(周期的な2音階) | 搬送用途に特化。警察の事案とは音響特性が明確に異なる。 |
| 特殊詐欺グループの演出音 | ネット上のフリー効果音、ドラマ・ニュース音源のループ再生 | 音量が不自然に一定、ノイズが機械的、無線用語の使い方が不正確。 |
警察車両が現場へ向かう、あるいは違反車両を緊急車両として追跡する局面では、サイレンとともに拡声器によるマイク警告や無線交信が激しく交わされます。しかし、そのような緊迫した車内から、一般市民に対して携帯電話で「口座のお金を動かせ」と連絡を入れる職務規定は一切存在しません。