別府温泉保養ランドのルーツは、弘法大師の開湯伝説にまで遡る由緒ある鉱泉地「紺屋地獄(こんやじごく)」にあります。江戸時代には諸大名が立ち寄る湯治場として栄え、現在も地下の地熱地帯から噴出する高濃度の硫黄泉と粘土質の微細な泥が湧き出し続けています。
一般的な泥湯は粉末を後から混ぜ合わせた人工風呂も存在しますが、ここは天然の噴出泥そのものです。浴槽の底から直接泥と温泉が湧き出す「足元湧出」の浴槽もあり、大地のエネルギーをダイレクトに体感できます。泥に含まれる豊富なミネラルと微細な粒子は毛穴の汚れを吸着し、古い角質を取り除くピーリング作用を持ち合わせており、古くから皮膚疾患や慢性関節リウマチに対する湯治として重宝されてきました。
保養ランド内には、濃厚な泥が沈殿する屋内・屋外の泥湯だけでなく、硫黄成分が微細な粒子となって湯に漂う「コロイド湯」、滝のように湯が落ちる「蒸し湯」や「打たせ湯」など、複数の異なる源泉と浴槽が点在しています。それぞれの湯に明確な効能と入浴手順が定められており、ただ浸かるだけではない本格的な保養体験が提供されています。