「変わり続けることを約束するホテル」を掲げる同施設において、最大の目玉となっているのが東北・宮城の観光資源や名物企業とタッグを組んだ限定宿泊プランです。単なるキャラクターグッズの配置にとどまらず、壁紙全体を使ったフルラッピング施工や、現地レジャー施設の「年間パスポート」をセットにするなど、実利を伴う設計がリピーターを生んでいます。
1. 八木山動物公園フジサキの杜「アニマルルーム」の年間パスポート特典
仙台市民の憩いの場である「八木山動物公園フジサキの杜」とコラボしたアニマルルームは、客室のドアを開けた瞬間からサバンナやジャングルに迷い込んだかのような視覚体験が味わえます。壁面にはホッキョクグマ、レッサーパンダ、アフリカゾウ、スマトラトラといった同園の人気動物たちが実物大に近い迫力で描かれ、ベッド上には動物のぬいぐるみや動物図鑑が備え付けられています。
特筆すべきは、宿泊特典として「八木山動物公園の年間パスポート引換券」(または入園券+オリジナルグッズ)が付帯するプランの存在です。通常、同園の年間パスポートは一般1,200円(通常の入園料は480円)で販売されていますが、年に3回以上訪れる近隣県のリピーターや、滞在中・チェックアウト後にゆっくり動物園を巡りたい家族連れにとって、宿泊代にパスポートが含まれるパッケージは非常に合理的です。
2. 仙台うみの杜水族館「マリンルーム」の没入感とチケット特典
東北最大級の水族館「仙台うみの杜水族館」が監修したマリンルームは、青を基調とした幻想的な空間演出が特徴です。壁面には三陸の海を象徴する「いのちきらめく、うみ」の大水槽や、人気のイルカ・アシカ、ペンギンたちがデザインされ、室内には巨大なイルカのぬいぐるみや海の生き物に関する書籍が並びます。
仙台うみの杜水族館の通常入園料は大人2,400円(年間パスポートは4,800円)と決して安くありません。しかし、このマリンルームの宿泊プランには水族館の入園券(時期や特別企画により年間パスポート引換券プランも登場)が組み込まれており、家族3〜4人で宿泊した場合、チケット代金を差し引くと実質的な素泊まり料金が一般的なビジネスホテル並みに抑えられるケースが多々あります。
3. 豆菓子・でん六「でんちゃんルーム」の写真映えと大量のお菓子特典
東北を代表する豆菓子メーカー「でん六」(本社:山形市)のマスコットキャラクター「でんちゃん」をテーマにしたでんちゃんルームは、SNSでの写真映えを狙う若年層やキッズ層から熱狂的な反応を得ています。
室内は「でん六豆」の鮮やかなパッケージカラーと、歴代の「でんちゃん」イラストで埋め尽くされています。宿泊者にはでん六のお菓子詰め合わせセットやオリジナルノベルティがプレゼントされるほか、室内で巨大なパッケージパネルと一緒に記念撮影ができる仕掛けが施されており、ホテル滞在そのものが「お菓子のテーマパーク体験」へと昇華されています。