放送中および放送後に寄せられた視聴者のリアルな投稿を分析すると、不満の根底にあるのはテレビというメディアへの落胆であることが浮き彫りになります。
「子どもと一緒に純粋にドリフで笑いたかったのに、ワイプのタレントが『えーっ!』とか『危ない!』と叫ぶ声ばかりが耳に入ってきて台無しだった」という家族層の声や、「YouTubeや配信プラットフォームならノーカット・演出なしで見られる時代に、なぜ地上波テレビはここまで視聴者を信用してくれないのか」というメディア論的な指摘も目立ちました。
視聴者は決して過去のコンテンツそのものに飽きているわけではありません。むしろ、40年以上前の生放送コントが見せる圧倒的なスピード感、命がけの身体を張ったギャグ、生オーケストラによる臨場感には、現代のコンテンツを凌駕する力があります。その輝きを信じきれず、過剰な装飾でコーティングしてしまったテレビ局の姿勢こそが、反発を招いた根本原因といえます。